いとぶろ

いとうくんの楽しい毎日

夢川ゆい / 夢川ゆい - 夢川ゆい(夢川ゆいremix) feat.夢川ゆい,夢川ゆい,&夢川ゆい(prod.夢川ゆい)

24歳になった。

24歳になったけれど、家族からは愛されて育ったし、自分を嫌う子供じみた幸福時代は終わっていたので、コンビニエンスストアでショートケーキとワインを買って誕生日を祝おうとしたが、蝋燭がなかった。

誕生日ご愁傷さま。

今年もチキンを買い忘れた。

 

一日遅れで、にのからラインが来た。

にのはプリパラで出来た友達で、僕がまだ関西にいた頃、たまに朝まで京都で遊んだり、KING OF PRISMの応援上映に行ったりする仲だった。東京に来てからも、一度だけ吉祥寺のあたりで遊んだ覚えがある。

にのは突然いなくなってしまった僕を心配しているようだった。プリパラにいるみんなが、突然いなくなった僕のことを心配していることを伝えられた。

「みんな待ってるっすよ」

その言葉に、僕は、ほんの少しだけ、本当に僅かにだけ、戻ってもいいのかもしれないと思った。ほんのきまぐれに、なんてことなかったように。

ありえないんだけどね。

にのと、昔のように話して、それからみんなに、みんなも元気で、と伝えてもらい、僕は布団に倒れ込んだ。

ここのところずっと眠い。朝起きるのがとにかく億劫で、できることならいつまでも寝ていたい。通勤電車のなかで突発的に発生する座席の取り合いに一日の大半の労力を費やすようになったら人間は終わりだと思っていたけど、人は案外あっさり終わってしまうらしい。

夢川ゆいは考える。みんな大好きだ。この気持ちに嘘偽りはないが、そこに耐えられないものがあるのもまた事実だった。

だめだ、僕以外のすべての人間が幸福に見えてきた。

僕の誕生日なのに。

正確には一日遅れだが。

正確な誕生日に感傷的な気分に浸れないのもまた悲劇だ。

僕の過敏な精神は澱みつづけることにめっぽう弱い。

ずっと、色々な人が僕のもとから去っていくのだと思っていたけど、どうも色々な人に背を向けていたのは僕のほうだったらしい。僕も立派な加害者だったってわけだ。ここらで被害者意識はいい加減捨てなくちゃいけないのかもしれない。もう24歳なわけだし。もう子供がいてもおかしくはない年齢なわけだし。

僕はしっかりしたい。

感傷的な気分に浸るのも、人生に対して曖昧に前向きな気持ちになるのも、何もかも一日遅れだけれど、それでもしっかりはしたいものだと思う。

僕の過敏な精神が、澱みつづけることを嫌い、周りのものを定期的に切り捨てなくちゃ生きていけないってなら、明確な意思でもってそれを実行すべきだし、余計な感傷や罪悪感に苛まれるべきじゃないのだ。

そろそろパンダのアイコンにも限界を感じ始めてきた。

だけど、どうか、願わくば、次にみんなと会うときは、笑顔で。

おわり

近況報告(20190512)

どうも、知っている方はこんにちは、知らない方ははじめまして。いとうくんです。近頃はすっかり細かい文字を読むのが苦痛になってしまい、漫画ばかり読んでいます。最近読んで面白かった漫画は『ゴールデンゴールド』と『クリームソーダシティ』です。特に語りたいような感想はありません。あと他にはゴールデンウィークを何周も繰り返すという、ちょっとベタベタな展開に巻き込まれるなんてこともありましたが、繰り返すのが夏休みではないあたりがあまりにも僕らしいというか、漫画にすれば短編一本にしかならないような残念感が漂っていて、とてもじゃないけど何かが変わるんじゃないかなんて期待は持てない。はいはい平凡。あまりにも日常に変化がないのでタバコを吸い始めてみましたが、得られたのはほんの少しの退廃的な気分(苦笑)だけでした。苦笑いする僕を皆さんは爆笑してください。

と、このように、報告することもないような近況です。よく僕は人から「何もない人間」「普段寝てばかりいる人間」「散歩くらいしか趣味のない人間」と評されがちですが、実際そのとおりなので何も言い返せません。週末何するのって訊かれて一度もうまく応えられた経験がありません。唯一の趣味だった『KING OF PRISM –Shiny Seven Stars-』も終わってしまいましたしね。アニメ放送を楽しんでいる人や、本当に熱意のある人はむしろここからがアツいところなのかもしれないですが、何しろ僕は冷めやすい性格なので、『KING OF PRISM –Shiny Seven Stars-』はすでに【青春メモリー2019年春】に閉まってしまいました。ちなみに、青春メモリーは基本的に自分で掘り返すことはありません。過去にしがみつくという行為は醜悪ですからね。

なんて、こんなセンチメンタルな気持ちになっているのはきっと今日が日曜日だからでしょう。明日からはまた世界vs僕の戦いが始まるはずなので、みなさんどうかご声援よろしくお願いします。(みなさんの声援も僕にとっては憎むべき敵ですが)

おわり

ゴールデンウィーク備忘録⑤完

41日目

 滅入る。結果から言えば僕は失敗した。僕がなにかを語る前に電話は切られてしまった。僕はもういい。好きにしてくれ。すべてどうでもいい。未来は俺等の手の中になかった。ただそこにあると祈りたかっただけだ。本当は何も変わらない。僕には何もできない。

 夜、投げやりな気持ちを抱えたまま大阪行きのバスに乗る。夕飯はつけ麺を食べた。僕の隣は若いお兄さんでいびきもうるさくなかったが、僕の右後ろの大学生のいびきがうるさくて結局一睡もできなかった。ふざけんなよカス。

 

42日目

 滅入る。仮眠をとってから梅田ブルク7へ。久しぶりの梅田ブルク7に感極まる、かと思われたがとくにどうということもない。数多い映画館の一つというだけ。レオくん回で泣いてしまう。

 夜は駅前ビルのなかにある串カツ屋に行った。途中、パイセンと合流。ヒプノシスマイクの悪口で盛り上がる。盛り上がっていたのは僕だけだったかもしれない。いや、やっぱり二人で盛り上がっていたと思う。楽しかった。

 その後、淀屋橋へ。SOJADOJA「DIE」を熱唱しながら川沿いを歩いた。

 

43日目

 滅入る。大阪2日目。午後まで寝て、それからアメ村のほうへ。人が多すぎてただひたすらしんどかった。難波、日本橋のほうまで行きたかったが、しんどすぎて断念。三角公園でたこ焼きくらいは食べたかったがどのたこ焼き屋も行列ができていたためこれも断念。まったくこちらの想定通りに物事が進まなくてビビる。

 ミナミに見切りをつけて、御堂筋線で中津へ。淀川に将来のこと、夢のこと、自分のことなどを話した。淀川は何も云わず、ただ黙って僕の話を聞いてくれた。嬉しかった。心地よくて芝生の上で少し眠る。頭上を飛行機が通り過ぎていった。春の陽気がポカポカ気持ちよかった。

 夕方、中崎町の銭湯へ。露天風呂で父子子がしりとりをしていた。

 夜、同期と呑む。ここ最近の安倍政権について語り合う。僕だけ阿部和重のことだと思っていたのでまったく話が噛み合わず。

 みんなでラウンドワンで馬のゲームをした。僕の馬はあんまり強くなかった。とほほ。

 

44日目

 滅入る。大阪3日目。朝早くに京都へ。中書島で降りる。駅前のカフェーで朝食。僕以外に客がいなくて最高だった。それから川沿いの道を歩いていると月桂冠大倉記念館にたどり着く。せっかくなので入場。展示にはまったく興味がなかったが、お土産に日本酒をもらえたので、さっそく濠川の流れを眺めながら呑んだ。

 ほろ酔いで京阪電車建仁寺へ行くため祇園四条で下車。急に人が多くなる。中書島に帰りたくなる。幸い、建仁寺はそこまで混雑していないかった。庭園を眺めながらボーッとする。間違いなくこの境内では僕が一番禅している……。禅についての知識が『鉄鼠の檻』しかないけど僕が一番だった。僕はすごい。

 その後、バスを駆使し哲学の道へ。到着する頃にはすっかり体力を奪われていて、今すぐにでも帰りたくなったのですぐに帰った。容赦なく照りつける太陽&ごった返す人々&寝不足の身体。無理だ。

 夜、押見修造惡の華』を全巻読破する。これはいとうくんのことを語っている……いや、違うのか……いや、やっぱりこれはいとうくんのことか……?となった。高校生編からいとうくんのことになったと感じた。島田荘司のおかげか……?と最初は思ったが、そうではなく、僕も春日くんと同じように、仲村さんではなく、佐伯さんでもなく、常磐さんを選んだからだ、と思った。

 

45日目

 滅入る。大阪4日目。梅田ブルク7へ。夢と悪夢は表裏一体だ。

 僕たちが愛する限りKING OF PRISMはきらめき続けなくてはいけない。たとえ、その先が地獄だとわかっていても。だから、これは呪いなんだ。僕たちはどちらかが倒れるまで氷上で踊り続けなくてはいけないのだ。僕たちのきらめきがKING OF PRISMをきらめかせ、KING OF PRISMのきらめきが僕たちをきらめかせる。終わることのない循環システム。神に見捨てられた世界で、僕たちは僕たちのためだけに祈る。

 そう。呪いと祈りもまた、表裏一体なのだ。僕たちの進む先は地獄かもしれない。だが、祈り続ける限り、その更に先には新たな楽園が広がっている可能性だって、ある。

 僕は祈る。

 帰りの新幹線で長尾謙一郎『クリームソーダシティ』を読む。いとうくんはまだおかしくないですよね?不安になってくる。

 

46日目

 滅入る。東京にいる。かつて僕が住んでいた街は少しずつだけど変わってきていた。僕はそのことが嬉しかった。

 僕はあらゆる物事に変わり続けていてほしい。僕がかつて住んでいた場所、今住んでいる場所、すべてが完膚なきまでに変わってしまい、僕の居場所はもうどこにもないのだと突きつけてほしい。過去に囚われつづけるのは不健全だ。同じ場所にいつづけるのは不完全だ。あらゆる人の想いが、誰の記憶にとどまることもなく流れ、ひそかに消えていってほしい。記憶も記録もない魂が、それでも何かを期待して、死んでもなお、循環を続ける。変わっていく街並みのなか、どこにもたどり着くことのない魂だけが増えていく。

 僕は終わったもの、過ぎ去ってしまい、もうここにはないものしか愛せない。今、ここにあるものには我慢がならない。

 一瞬たりとも、今、この瞬間が永遠に続けばいいと感じたことなどないし、過去に戻りたいと思ったこともない。

 僕が小学生のとき、世界は苦痛でしかなかった。はやく中学生になりたかった。

 僕が中学生のとき、世界は退屈でしかなかった。はやく高校生になりたかった。

 僕が高校生のとき、世界は普通でしかなかった。はやく大学生になりたかった。

 僕が大学生のとき、世界は永遠でしかなかった。はやく卒業したかったけど、社会人にはなりたくなかった。僕は小説家になりたかった。

 そして僕は今、社会人をやっている。

 本当なら明日で終わるはずのゴールデンウィークはきっと終わらない。

 

47日目

 滅入る。唐突に、なんの脈絡もなくゴールデンウィークが終わった。世界は循環することをやめた。

 結局、僕にできることなど何一つなかった。繰り返されるゴールデンウィークは、僕の知らないところで勝手に展開し、僕の知らないところで勝手に結末したらしい。ヒプノシスマイクは僕の知らないところで勝手に救済され、僕の知らないところで勝手に脱出したのだ。

 もうどうでもよかった。

 勝手にやっていてくれ。

 布団の上で、目を閉じて、また開けて、いつまでも変わらない天井がどこまでも続いていることにうんざりしながら、僕は過ぎ去っていったゴールデンウィークを愛し続ける。

 

おわり

ゴールデンウィーク備忘録④

26日目

 滅入る。本当に滅入る。今日で終わるはずのゴールデンウィークが続いていることに気づく。日付がゴールデンウィーク初日に巻き戻っているのだ。

 そんな、こういう非日常的な展開はうまく避けてきたはずなのに……。ゴールデンウィークが始まって、本当はどれくらいの時間が経ったんだろう。困った。

 チャイムが鳴る。宅配業者だった。『生活考察vol.6』と『コミティア30thクロニクル』の1巻が届く。僕は『生活考察vol.6』は海猫沢めろん先生の文章に、『コミティア30thクロニクル』の1巻はTAGROの漫画に感動することを知っている……。から、読まない。本当は読んだほうがいいのかもしれないけど、僕は怖かった。その本を一度読んだってことをきちんと確認するのが怖い。

 かわりに本屋へ行き、『さよなら恋人、またきて友だち〜宮内ユキについて〜』を買って読む。相変わらずおもしろい。自然に物語の焦点を横滑りさせてく手法もうまい。しかし、オメガバースの世界、奥が深い……。他の作品も読んでみなくちゃ。

 夜ははやめに眠る。とにかく誰とも会いたくはなかった。

 

27日目

 滅入る。ゴールデンウィーク、終わらず。『コミティア30thクロニクル』の2巻と3巻がないことに気づく。もしやと思い、荻窪ゆうパックセンターに行くと荷物として届いたいた。受け取る。読み返すことはしない。今日という日に、繰り返す前の僕はどんな行動をとっていたのかが思い出せなかった。ただとにかく身体を動かしていたくて、井の頭公園まで郵便物を持ったまま歩く。休日の井の頭公園はやはりというか、人で溢れかえっていた。

 夜、誰かと喋っていないと不安になりそうで高円寺へ。誰もゴールデンウィークが繰り返していることに気づいている様子はない。

 

28日目

 滅入る。ゴールデンウィークは続いている。

 布団のなかで頭を抱えていると、サトノクラウンが家にやってくる。心底参った様子の僕に、サトノクラウンは静かに語りかけた。

 サトノクラウンいわく、この繰り返しはヒプノシスマイクによって引き起こされているらしい。原理や動機などは不明。そもそも、ヒプノシスマイクにその自覚があるのかどうかすら不明。

「ただ、俺は馬だからヒプノシスマイクに語りかけることもできなければ、この現象を解決することもできない。それは人間である君がやってくれ、頼む」とサトノクラウンは云った。

 肝心のところを丸投げするな、と怒ってやりたかったが、サトノクラウンは馬だからこれ以上を期待するのは酷というものだ。僕は黙ってうなずいた。

 サトノクラウンが帰ってからも、しばらく僕は布団にくるまって頭を抱えていた。

 

29日目

 滅入る。ゴールデンウィークは当たり前のように続く。

 一晩考えた結果、何より優先すべきはヒプノシスマイクとの対話であるという結論に至った。ヒプノシスマイクと語り合うことで、自覚の有無はともかく、この繰り返しの原因となっている事柄について、しっぽくらいは掴むことができるのではないか、と、そう考えた。が、しかし、問題はどうやってヒプノシスマイクと対話を行うかで、僕はヒプノシスマイクから着信拒否されている上に、ラインもブロックされている。どこに住んでいるのかも知らないし、他に共通の友人がいるわけでもない。連絡の取りようがないのだ。

 仕方ないので、向こうからの連絡を待つことに。ここ数日、ちょくちょく向こうから着信があるにはあるのだ。内容は一言、ごめん、という簡潔なものだが。 

 しかし、いくら待っても着信が来る気配、なし。

 『虚構推理』の漫画①②を読む。僕は原作小説未読勢だが、なんとなく話の筋は知っているつもりなので漫画版がなかなか本題に入らなくてもどかしい。調べたら今10巻まで出ているので、一気に買ってしまうか、それとも原作を読むか……。原作小説は探せば家のどこかにあるはず……。でも、ヒロインの琴子ちゃんがモロタイプなんだよなー。うーん、悩む。

 

30日目 

 滅入る。ゴールデンウィークは続く。

 結局、ヒプノシスマイクから連絡はない。夕方、ハハノシキュウのライブを見に下北沢へ。開場まで時間があったのでヴィレッジヴァンガードで時間を潰していたらハハノシキュウ入店。びっくりして隠れる。チェキを撮るカメラを買っていた。あとでチェキ会のために購入したものだとわかる。ライブは緊張で始終お腹が痛かった。

 

31日目

 滅入る。身体がカサカサに乾いている。もちろん、ゴールデンウィークは終わっていない。

 何度かヒプノシスマイクに電話入れるが、着信拒否。ラインも一向に既読がつかない。

 そもそも僕とヒプノシスマイクの関係がこうなってしまったのは、僕がネットでヒプノシスマイクの悪口を云ったとか、それをヒプノシスマイクが無視したとか、他愛のないことが発端で、まあ数日くらいお互い連絡がつかなくても問題はないかとたかをくくっていたが、まさかこういう形で悪影響を及ぼしすとは……。

 僕だってきちんと謝りたいのは山々なのに、それすら叶わず、一方向こうは気分次第でいつでもごめんと云える状況……。考えているとムシャクシャしてくる。ふざけるな。お前のそういうところが大嫌いなんだよ、僕は。

 夜、高円寺に呑みに行く。駅前でぐでんぐでんになって寝た。朝になってヒプノシスマイクから着信があったことを知る。

 

32日目

 滅入る。路上で寝たせいで完全に風邪を引いてしまった。しばらくゴールデンウィークは終わりそうにないし、静養させてもらうことにする。

 

33日目

 滅入る。少しだけ熱が下がってきた。ファミマでポカリとおかゆを買う以外は外食せず。ひまなので『コミティア30thクロニクル』をパラパラとめくる。いつの間にか寝てる。

 

34日目

 滅入る。熱は下がったが、まだけだるさがある。ヒプノシスマイクからの連絡はない。そういえば、本来ならそろそろ大阪に行っていなくてはいけなかったはずだ。うーん。でもまあ、風邪なら仕方ない。

 午後、身体も軽くなったので中野のほうまで出向く。急に読みたくなってブロードウェイで『ヒカルの碁』全巻購入。家で読む。脇役まで含めてここまでキャラを活かしきる/生かしきる漫画はそうそうないと思う。すごい。何度読んでも感服。

 

35日目

 滅入る。滅入ることにも滅入りはじめる。ヒプノシスマイクから連絡はなし。いろいろ事務的な手続きを済ませるが、これにどれだけの意味があるのか……。キッチンを掃除してみる。

 

36日目

 滅入る。終わらない。『知性は死なない - 平成の鬱をこえて - 』を読む。あれ、僕、この本読んだことあるっけ?

 誰か答えてほしかった。

 

37日目

 滅入る。終わらない。

 買った覚えのない山本直樹『YOUNG&FINE』が家にある。もう、何が本当に起きたことで、何が起きなかったことなのかすらよくわかなくなる。本を開くとたしかに読んだことのある内容だった。

 

38日目

 滅入る。

 嶽本野ばら『遺言 a Will』を読む。これは初めて読む感じがする。そのことが嬉しくて本の内容がよく入ってこなかった。

 

39日目

 滅入る。今日は荻窪ゆうパックセンターに『コミティア30thクロニクル』2巻と3巻を取りに行く日だった気がする。いや、それは昨日か?荻窪ゆうパックセンターに行ってみると、案の定『コミティア30thクロニクル』が届いている。家にあったはずの『コミティア30thクロニクル』2巻と3巻はいつの間にかなくなっていた。頭がいたい。

 

40日目

 滅入る。夕方、下北沢に。開場までまだ時間があったのでヴィレッジヴァンガードに行く。ふと思い立って、チェキを撮るカメラの陳列をいじってみる。一番目の前にあるカメラを一番うしろに。それからハハノシキュウ入店。想定通り、一番前にあるカメラを買っていった。

 その日、サイン会兼撮影会ではカメラのフラッシュが急に点かなくなり、なぜかカメラマンをしていた佐藤先生と一緒に来ていた編集者の人とシキュウさんがあの手この手で明かりを集めるというアクシデントが発生するはずなのだ。そのため、チェキの枚数が足りなくなり、僕はチェキは辞退してアイフォンのカメラで写真を撮ってもらうはずなのだ。

 しかしライブ後、カメラのフラッシュが壊れるようなアクシデントはなく順調に撮影会は行われた。僕も三人でチェキを撮ってもらった。2つのサインが描かれたチェキを手に会場をあとに。僕は思った。案外、未来は俺等の手の中にすでにあるのかもしれない、と。

 そしてその晩、ヒプノシスマイクから電話がかかってくる。

 

つづく

ゴールデンウィーク備忘録③

20日目

 滅入る。目がさめると大阪にいる。身体の節々が痛い。大阪に住んでいる弟の家に駆け込む。足を伸ばして改めて眠った。

 11時頃、梅田ブルク7に。久しぶりの梅田ブルク7は感慨深い、と思ったけど映画館なんてどこも同じような感じでそこまで感情の起伏はなかった。アレク回で泣いてしまう。

 お昼は駅前ビルで家系ラーメン。美味しい。それからMARUZENジュンク堂へ。特に欲しいものはないけど、棚の配置は全く変わっていなくて安心。それから天満の方へ歩く。久しぶりのジグソーハウス。深堀骨『アマチャ・ズルチャ』が1500円で売ってる。悩んだ末、購入。ジグソーハウスは本を入れるボックスを無償で譲ってもらったり、東京に引っ越すとき本をいくつか買い取ってもらったりお世話になったお店なので名残惜しいけど、いつまでもいるわけにもいかないので店を後に。

 夜中の淀屋橋をウロウロ散歩する。ずっと歩いていられる気がした。


21日目

 滅入る。大阪二日目。さて、なにをしようか。とりあえず京阪くずは駅へ。なんもねぇ~。去年の秋に帰ったときはアディダスショップのウィンドウ一面に5lackの写真が貼ってあって結構興奮したけど、もうシーズンも変わって今は別の写真に貼り変わっていた。なんとなく、そのまま京阪で京橋に。大阪城へ行く。柴崎友香の小説を読んで、意味なくこの辺をウロウロ散歩した思い出が蘇る。懐かしい。

 そのまま大川のほうへ。ジュンク堂天満橋店へ。なんだか本屋に行ってばかりだ。ここのジュンク堂は大阪に来てはじめて行ったジュンク堂で、ミステリコーナーの充実ぶりにただただとにかく感動していた覚えがある。当時は東京創元社の棚が二列以上あるだけで感動できたものど。たしか、ここでは古野まほろの単行本を2冊買った覚えがある。

 谷町四丁目まで歩く。そこから地下鉄を乗り継いでなんばへ。ジュンク堂千日前店が残っていないのがさみしい。外国文学の棚に移動するハシゴがあってかっこよかったのにな~。道頓堀、アメ村などをウロウロして、最後は御堂筋を散歩。結局また梅田まで来てしまった。


22日目

 滅入る。大阪三日目。今日は京都に。と、いっても京都は正直あんまり思い出がないんだよね。カラオケで夜を明かしてみんなでカチコチの身体引きずってマクドに行った記憶があるくらいか。思い出してみると結構懐かしいな。あと河原町のあたりはちょこちょこ散歩してたのでぶらぶらするだけでここもそれなりに懐かしい気持ちになれる。あ、そうそう。ジュンク堂京都店は関西に住んでいたときからなんだかアウェイ感があっていつも入店時はドキドキしていたんだ。今回もドキドキしながら入店。店内おぼろげな記憶しかないのでなんともいえない。

 夜になってから鴨川沿いを歩く。残念ながら殺人鬼と遭遇ならず。やっぱり京都の大学生じゃないとダメなのか。


23日目

 滅入る。梅田ブルク7。僕はこの映画について語る言葉を持たない。


24日目

 滅入る。東京のベッドだ。ヒプノシスマイクから着信が何十件も入っていた。かけ直してみると通話中。まあ用事があるならまたかけてくるかと思い放置。

 なんとなく、コインランドリーって使ったことないなと思い、近所のお洒落なコインランドリーに旅で出た洗濯物を持って行ってみる。うわ、高い!でも洗濯物を乾燥機にかけてくれるのは便利……と思ったらお気に入りのTシャツ少し縮んでないか?もう二度と利用しない。

 ゴールデンウィークで夜更かしできる最後の日なので、夜は高円寺へ。いつものお店でお酒を呑んで帰る。年々お酒弱くなってるから、今日は飲み過ぎないようにセーブできた。


25日目

 滅入る。本当に滅入る。今日で長かったゴールデンウィークも終わりか……。最終日は細々とした現実世界の手続きを片付けるだけで終わりそう……。あー、仕事したくないなぁ……

ゴールデンウィーク備忘録②

7日目

 滅入る。夕方、ハハノシキュウの独演会を見に下北沢に行く。ほとんど新曲のなか「四捨五入したら小学四年生」をやってくれて感動した。「続・翻訳機」が新鮮な感じでびっくりした。でも一番感動した曲は「小説家になろう」だった。泣いた。

 ライブ後、シキュウさんが「いとうくんのことあんまり知らないけど、まあなんか頑張ってね」と励ましてくれたので嬉しかった。いとうくんはといえば、「ビートモクソモネェカラキキナ 2016 REMIX」のRー指定のような状況に始終お腹が痛かった。

 帰りに高円寺で降りてお酒を呑んで帰った。しらすチャーハンが美味しい。

 

8日目

 滅入る。11時ごろ起床。身体が乾燥する感じがする。駅前にあるgionに朝食兼昼食を食べに行く。ここのナポリタンはレタスの量がひたすら多いことで有名。ナポリタンとレタスの割合が5:5、いや、4:6でレタスが勝っている気がする。レタスを食べすぎたせいで脳に水分が過剰に行ってしまい頭がクラクラした。食後、山本直樹『YOUNG&FINE』を読む。そして誰もいなくなる物語にしかリアリティを感じられないのでこの漫画はリアルだと思った。

 帰宅後、大阪に行くための荷造りをする。といっても、荷物はTシャツと寝間着ぐらいしかないのですぐ終わる。洗濯物をまわしながら少しだけ眠った。

 夜、新宿バスタに向かう。バス発車までまだ時間があったので、夕食につけ麺を食べる。それからコンビニで水とフリスクを買って乗車場に。結構人がいる。僕のとなりは若いお兄さんで安牌かと思われたが、いびきがうるさくて滅入った。さらに夕食に食べたつけ麺が重たかったのか、若干吐き気が……。フリスクを大量に摂取して、小沢健二『刹那』を流して無理やり眠る。

 

9日目

 滅入る。大阪着。あまり眠れなかったのと、座りっぱなしなのでしんどい。大阪に住む弟の家に転がりこみ、眠る。11時ごろ起床。キンプリ13時の回を観るため、梅田へ。久しぶりの梅田ブルク7に感極まる、かと思われたが、正直映画館なんてどこも似たような感じなのでそこまででもなかった。ユウくん回でまた泣いてしまった。

 夜は梅田地下にある串カツ屋で串カツを食べた。

 

10日目

 滅入る。大阪二日目。さっそく京都に行く。まずはやはり伏見稲荷。頂上を目指すが、うっかり便所サンダルで来てしまったため、途中で断念。悔しい。市内のほうに行く。

 京都のまちなかを歩いていると、僕がまだ大学のミス研にいたころのことを思い出す。新人歓迎会のとき、僕が自己紹介で好きな作家は佐藤友哉ですと言ったら上級生に総スカンを食らい、そのことがあってから僕は拗ねてミス研にいながら海猫沢めろん高橋源一郎中原昌也ばかり読んでいた。そのせいでますますクラブ内で孤立してしまった。それでも2回生の途中までは在籍していた気がするが、ある日3回生の当時会長だった人に呼び出されて、ミス研をやめるかエラリー・クイーンの全集を購入するか選択を迫られ、僕はやむなくミス研を退会した。

 しかし、よく考えたら僕の通っていた大学にはミス研なんてものは存在しなかったし、そもそも僕は京都の大学生ですらないことに気づいた。じゃあこの記憶はなんなんだ……。京都は危険だ。

 夜、京都タワーを昇る。京都タワーなら昇れる。望遠鏡で人々の私生活を覗きまくった。ホテルの一室で女の人が首をしめられて苦しんでいたけど、あの人は大丈夫だったんだろうか。

 

11日目

 滅入る。大阪三日目。神戸に行くか、大阪ミナミに行くか悩んで、結局ミナミに来てしまう。あんまり天気が良くなく、これまた便所サンダルで来たことを悔やんだ。

 日本橋に行く。もうすっかりjin doggが燃やした街という印象しかない。相変わらずカード屋が多いので全部燃やした。

 燃えた街をあとに、なんば、心斎橋あたりをウロウロ。三角公園でたこ焼きを食べていると急に雨が土砂降りになってたこ焼きどころではなくなってしまう。しょんぼり。これ以上外を出歩くのは無理だと判断し、急遽梅田に移動。駅前ビルをウロウロ。うわー。懐かしさのあまり卒倒してしまう。駅前ビルのなかのトイレは相変わらず虫がうじゃうじゃしてまともに用を足すこともできない有様だった。

 夜、雨もあがってきたので飛田新地に行ってみる。都市部の街並みは今ではもうすっかりどこも画一化されてしまったが、それでもこの街の雰囲気だけは東京では味わえない。お金がないので歩きまわるだけなのが悲しい。

 夜は久しぶりに探偵ナイトスクープを観る。このとき初めて、心から帰りたいと思った。

 

12日目

 滅入る。大阪四日目。梅田ブルク7に。青春はちゃんと終わる。僕はこの映画について語る言葉を持たない。

 

13日目

 滅入る。久しぶりの東京の朝。旅疲れか、お昼すぎにようやく布団から抜け出す。『知性は死なない - 平成の鬱をこえて - 』を読む。気づけば平成も終わりだ。正直このときをずっと待っていた。どうも。令和の舞城王太郎です。

 

14日目

 滅入る。部屋の掃除をすることにする。いつの間にかまたトイレが汚れている。この前きれいにしたはずなのに……。そのあと、床に転がる本をまとめてロフトの上に避難したら、今度はロフトがひどい有様になってしまったのでロフトの掃除も。きれいになったロフトに寝転がって佐藤哲也の『シンドローム』を途中まで読む。面白い。これの単行本はMARUZENジュンク堂梅田店で買った覚えがある。7階の児童書コーナーにあって、見つけるのに苦労した。『シンドローム』は僕の性癖を決定的な方向に捻じ曲げた本でもあるので、それが文庫化されて全国の本屋で平積みされているのはなんとも感慨深い。

 夜中、眠っていると着信。ヒプノシスマイクから。ごめん、とだけ言ってすぐ切られる。なんだったんだ?不快感をおぼえながらも、もう一度夢のなかへ。

 

15日目

 滅入る。昼頃、M3会場である東京流通センターに行く。大学の先輩がサークル出店しているらしい。しかし、遠いよ。ようやく着いたころには人気もまばらに。いろいろぶらぶらしてCDを何枚か買った。ホクホク顔で帰路につく途中、荻窪ゆうパックセンターに郵便物を取りにいかなちゃいけなかったのを思い出す。うーん。少し悩んだ末、後回しにすることに。急いでほしいものでもないしなあ。

 夜、高円寺にお酒を呑みに行く。しらすチャーハン、というのを初めて食べたけど、とんでもなく美味しかった。

 

16日目

 滅入る。結局郵便物は配達してもらうことに。なので午前中はおとなしく家に。『コミティア30thクロニクル』1巻を読む。やっぱりTAGROがずば抜けて面白い。星海社から出てる『マフィアとルアー』は傑作なので全人類が読むべし。

 無事荷物を受け取り、午後は阿佐ヶ谷周辺を散歩。なんとなく早稲田通りを荻窪のほうへ歩いてみる。こっちのほうは結構ロードサイド感が強い。なんか新鮮だ。そのまま井の頭公園まで歩いてみる。うおー。やっぱり休日の井の頭公園は人が多い!

 久しぶりに近所の銭湯へ。水風呂がないのが惜しいんだよなー。

 

17日目

 滅入る。昨日届いた『コミティア30thクロニクル』2巻と3巻を続けて読む。2巻に好きな漫画家が固まりすぎている。3巻に知らなかった漫画家の傑作を何本も発見してやっと得した気分に。

 午後はなんとなく東京駅のほうへ。日比谷公園で噴水を眺めながらボーッとする。僕が観測しただけで、4人の子供が転んでいた。うち泣いていたのは1人。子供は僕たちが思っている以上に強い。神妙な顔で見つめ合っていた男女のうち1人は泣いていた。そういえば明日はハハノシキュウの独演会がある。小説を読み直しておきたいのではやめに帰宅。

 

18日目

 滅入る。夕方、下北沢へ。ライブ会場でボーッとスタートを待っていると、やはりというか佐藤先生が会場に来る。隣でライブを観ることに。前にハハノシキュウ、横に佐藤先生という状況に「ビートモクソモネェカラキキナ 2016 REMIX」のRー指定のような気分だった。緊張で始終お腹が痛かった。

 新曲がどれも良い曲で、良い意味で新鮮な曲もあってはやくCDで聴きたいと思った。

 高円寺に寄って、お酒を呑む。しらすチャーハンが美味しい。

 

19日目

 滅入る。ゴールデンウィークも気づけば折り返し地点だ。ゴールデンウィーク後半戦は久しぶりに大阪に戻ることにしているので、早速準備。といっても、荷物はTシャツと寝巻きぐらいなのですぐ終わる。

 家にいても暇なので、吉祥寺のほうに。ジュンク堂で前田司郎『私たちは塩を減らそう』を買う。学生時代、買おう買おうと何度も手に取って結局買えずじまいだった本がいつの間にか文庫化していた。確か何かの配信で豊崎由美がこれに収録されてる「悪い双子」は芥川賞だよと褒めていたので気になっていたのに、ずいぶん経ってしまったなぁ。ちなみに『世にも奇妙な物語』で人気だったファナモの話も収録されているので、みなさんぜみ買ってみてください。

 一度家に帰り、荷物を持って今度は新宿へ。夕飯に重たいものを食べるとバスで気分が悪くなる予感がしたのでそばにする。それからコンビニでお茶とフリスクを買って乗車場へ。結構人が多い。僕の隣は若いお兄さんで、いびきもうるさくなく快適なバスの旅ができそうで一安心。小沢健二『刹那』を流して眠る。目が覚めたら僕は大阪にいる。

 

つづく

ゴールデンウィーク備忘録①

1日目

 滅入る。9時頃起床。荷物が来るので午前中は家に引きこもる。トイレと床の掃除をする。11時ごろ荷物が届く。『生活考察vol.6』と『コミティア30thクロニクル』の1巻。『生活考察vol.6』の海猫沢めろん先生の文章に感動する。見習いたい。珍しく夜は出歩かず家でおとなしくする。テロ、テロ、テロ、テロ……。

 

2日目

 滅入る。10時頃起床。『はぐれアイドル地獄変外伝V ボイス坂』を読む。面白い。人生舐めた女の子が声優を目指す物語ときいてパッと出てくるのはガーリッシュナンバーだけど、それよりもずっと面白かった。おそらく時代の先を行き過ぎていたんだと思う。この主人公は今のインターネット上だったらめちゃくちゃウケると思う。完全版書き下ろしでガッツリセックスシーンが入っているのでやっぱりウケないかもしれない。打ち切りのせいで描かれなかったエピソードのなかから、おそらく読者が一番望んでいないシーンをわざわざ書き下ろすって、それテロじゃん。テロ、テロ、テロ、テロ、テロ、テロ……。

 夜は銭湯に行って、お酒を呑んで眠った。

 

3日目

 滅入る。11時起床。数十件着信がある。全部ヒプノシスマイクから。折返しかけてみるが、つながらず。また着信拒否されてるっぽい。知らんがな。

 今日は荷物を受取るために荻窪のほうまで足を伸ばす。『コミティア30thクロニクル』の2と3が届いたのだ。早稲田通りを荻窪方面に歩いたことはなかったのでちょっと新鮮。こっち側は結構ロードサイド感が強い。汗だくになりながら荻窪ゆうパックセンターに到着。無事荷物を受取る。それから荻窪駅のほうへ歩き、洋食屋でご飯を食べる。洋食屋は家族連れで賑わっていた。厨房がちょっと険悪なムードでちょっと緊張した。

 肉体的にも精神的にもクタクタになって家に帰り、『コミティア30thクロニクル』を1巻から読み始める。武内崇メイドさんは魔女』、TAGRO『R.P.E』、南研一『SUMMER SONG』が面白かった。久しぶりに武内崇の性癖に触れて嬉しくなる。

 具合が悪く、早めに眠った。

 

4日目

 滅入る。『コミティア30thクロニクル』の2巻を読む。今井哲也『カレーLOVE!!!』、panpanya『地下行脚』、ハトポポコ『もぐもぐ食べる4コマ』が面白かった。panpanyaが新宿の地下には虎がいるというので真相を確かめるため新宿へ行く。広大な地下をぐるぐる廻るが虎、見つからず。なぜかずっと同じところをぐるぐる廻ってしまう。無意識下で防衛本能が働き、非日常へ至るルートを回避してしまっているのかもしれない。仕方ないので諦めてウインズへ。ロードヴァンドール、ズブズブになって沈んでいく。なぜかこの結末を僕は知っている気がする。だからあまり落ち込まなかった。

 一度家に帰り、シャワーを浴びてから高円寺に呑みに行った。

 

5日目

 滅入る。朝はやく起きてしまったので、駅前の喫茶店に行き、途中になっていた佐藤哲也『シンドローム』を読む。神。僕が大学時代に読んだ青春小説のなかでも群を抜いて良い。佐藤哲也は天才。

 午後は家で『コミティア30thクロニクル』の3巻を読む。おざわゆき『COPYMAN』、水寺葛『教えてあげよう』、犬上すくね『未来の恋人たち』、青木俊直『ロックンロール2』が面白かった。『COPYMAN』や『ロックンロール2』など、大変読み応えがあってすごい。こんな漫画を同人誌で描くなんてどうかしている。読み終えてしばらくクラクラしていた。オチをのぞけば『教えてあげよう』が一番感動した。

 夜、ヒプノシスマイクから電話がかかってくる。30分ほどの無言のあと、一言だけ「ごめん」と言われた。わけがわからずかけ直してみるも、やはり着信拒否。腹が立ってそのまま眠る。

 

6日目

 滅入る。なぜか体調が優れず一日中寝ていた。布団のなかでルネッサンス吉田『中年卍』を読む。ホモじゃないけど面白かった。コンビニ弁当を食べてウトウトしながら中村一義のアルバムをリリース順に聴いた。祈り。もうゴールデンウィークも折り返し地点だ。少しさみしい。久しぶりに大学時代に戻った感じがして、結構楽しいんだけどな。

 

つづく