聴かせてやるよ――論理の律動を…
「衝動で動き出すだろ?動き出す以上、何か結果っつうか、答みたいなもんが欲しくなるだろ?その衝動にも何か意味付けしたくなるっつうか、まさか何にもないなんて思いたくないだろ?でもさ、そのまさかなんだ」
―舞城王太郎「美しい馬の地」
MacBook air欲しいよぉ~~~と唸りながらアップルに電話をして、貯金が3円しかないけどローンでMacBook airを購入したい旨伝えたところ、「りょーかいぽよ!」と快い返事。正直断られるものだと思っていたのでびっくりぽん。でも話を聞くと実際に審査をするのは別のところらしいのでドキドキ。個人情報を入力した数分後に確認の電話が。まるで面接みたいで怖いよぉ~~~っ( ;∀;)。オロオロたどたどしく受け答えしたのでこれは落ちたかな、と思っていたら、次の日また電話がきて実家の電話番号を教えてって言うから教えてあげたら、じゃあこれで審査完了だよぉーって言われたのでMacBook air買えました。わーい。
…………。
いらねぇ……。
冷静になるとそんなに必要としてないことに気づいた。今のノートパソコンに不満があるわけでもないし、一緒におでかけしてお外でインターネットや書き物するわけでもないのに、なんで僕、MacBook air買っちゃったんだろう……。衝動だけで生きすぎてる気がする。衝動の果てが、2年間ずっと毎月4000円を不当に搾取され続ける生活か、うわ、まじか……。僕の人生、こんなはずじゃなかったのにな……。僕の「欲しい!」って衝動は明確な根拠なんてないうえに、大抵一ヶ月もすればもうどうでもよくなるような安っぽい衝動なのだ。でも、この根拠のないってのが厄介で、これがきちんとした根拠に基づいたものならば論理の律動を聴かせてやれば落ち着くんですけど、そんな理路整然とした考えがあっての行動ではないのでいくら論理の律動を奏でたところで苦笑いが返ってくるだけなんですよね。うわーーー、困った。もっと色々なことをきちんと整理して考えてちゃんと行動できる人間になりたい。もしくはいくら衝動に突き動かされて行動しても許される偉い人間になりたい。でも正直どちらにもなれる気がしません。だから、結婚するならせめて僕の財布のヒモをきっちり管理してくれる人がいいなと思いました。というわけで結婚相手を募集します。当方貯金3円の元花屋。もしくは僕のMacBook airを30万円くらいで買い取ってくれる方を募集します。送料無料です。
おわり。
クリスマス・テロル invisible×inventor (講談社ノベルス)
- 作者: 佐藤友哉
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