いとぶろ

いとうくんの楽しい毎日

寝る前の冒険

最近の趣味は、寝る前に、温かいお布団に包まれながら、すばらしいお話を読むことです、いとうくんです。昨日の晩は、松田青子さんという方の、『英子の森』というお話を読みました。全部で6つの、とても素敵なお話ばかりが収録されていて、その中でも、やはり、私は表題作の「英子の森」に感動しました。いろいろな価値観や、広告や、想いが溢れてしまって、なんだかよくわからなくなってしまった現代社会を、たくましく、力強く生きる母娘の姿勢に、いとうくんはとても勇気をもらいました。とくに、一番好きな箇所は、なんといっても、あの力強いラスト! 一度、壊してしまった場所に、もう一度、と決意して頑張る彼女たちの姿に、とても感動すると共に、すごく、新鮮な気持ちになりました。てっきり、森、というモチーフは、いつか抜け出すためのものだとばかり思っていたのですが……やっぱり、松田青子さんは少し変わったお方です。他の、5つのお話も、どれも短いですが、その分、変な感じがとても凝縮されていて、変なお話が大好きないとうくんは、一つ読み終わるたびに、くらくらとしてしまって、大変でした。お布団のなかで、とても刺激的な冒険を、ありがとう、松田青子さん。他の本も文庫になったら買いますね。

おわり。

ロマンティックあげない

ロマンティックあげない