いとぶろ

いとうくんの楽しい毎日

世界③

僕(いとうくん)は送られてきた記事(http://ito-67890.hatenablog.com/entry/2019/02/10/141437)を読み終えた。そして云った。

「きつっ」

きつかった。一体全体、どういう気持でいちごちゃんがこれを書いて、僕に送ってきたのかはわからないが、しかし、これは……。そもそも僕はキャラクターに名前があったり、性格があったり、過去があったり、そういうのに我慢がならないのだ。まあ、百歩譲って、赤の他人がそれをやっているのは、いい。いいとする。でも、そこに僕を出すなよ。僕を僕というキャラクターとして登場させるなよ。読んでいるこっちが恥ずかしくなってくる……。まあ、いちごちゃんなりの誠意なのか、本当のことは書いていないだけマシではあるが。僕は『きみとぼくの壊れた世界』も『不気味で素朴な囲われた世界』も読み返してなんかいない。僕が読んだのは世界シリーズ三作目、『きみとぼくが壊した世界』だ。実を云うと世界シリーズを僕は2作目までしか読んでいなくて、先日ツイッターで『混物語』発売キャンペーンの「拾陸診断」で病院坂黒猫タイプと診断されたときにこれも何かの縁か、と思い3作目に手を出してみただけなのだ。確か、金曜日に飲み屋でその話をいちごちゃんにした覚えがある。ああ、だから、この記事はそういうことか。確か、いちごちゃんは世界シリーズは全部読んでいたはず。飲み屋でそう云っていたのを微かに覚えている。ってことは、当たり前だけど、『きみとぼくが壊した世界』も読んでいるわけだ。だから、送られてきた記事は中途半端に作中作の手法が用いられていたんだろう。いちごちゃんのちょっとしたイタズラ、サプライズというわけだ。まあ、しかし、なんだ。『きみとぼくが壊した世界』にも云えることだけど、こうも軽いノリで作中作をやられると、ちょっと、なんというか、興奮する。人が大事にしているものを、データベース的につまんでやっちゃった感じ。串中弔士じゃないけど、『別に理由なんかないですよ。やってみたくなるじゃないですか』、といったところか。いや、もちろん、西尾維新に理由がないわけではないんだろうけど。でも、たまんないっすね。

さて、しかし、いちごちゃんがこれを僕に送ってきたということは、この続きを書けということなんだろうけれど、僕は書かない。作中作という手法を匂わせるためとはいえ、すでに2章まで自分で書いておいて、3章から僕に続きを書けというのはちょっと理屈に合わないんじゃないか。それこそ中途半端だ。だから、あれだね。他人に頼らず、自分でやりな。僕は二日酔いで頭が痛いから寝る。