いとぶろ

いとうくんの楽しい毎日

20190826(月)_雨

 コミティアに行ってきた。コミックマーケットが終わって、もうここに来るのはこれが最後になるだろうな、と感慨深い気持ちで東京ビッグサイトをあとにしたけど、全然そんなことはなかった。青梅会場に来るのは初めてだったけど、いつもの会場と何が違うのかまったくわからなかった。コミティアに出品してる漫画も半分くらいどれがどれなのかまったくわからなかった。みんな好き勝手に会場を右往左往するから方向感覚が狂ってしまいここがどこなのかもまったくわからなかった。コミックマーケットはまだ人の流れが統率されていたけど、コミティアにはそれがないので人混み酔いする。吐きそうだった。世界で一番不快指数が高いイベントだと思った。

 コミティア会場に着いた僕はまず、たいぼく先生のブースに向かった。たいぼく先生の漫画はエッセイ漫画に見せかけたストーリー漫画に見せかけたエッセイ漫画なので毎度感動する。今回は顔のいい女と顔のいい男が神戸の元高を観光するついでに怪異を退治するお話だった。感動した。

 そのあと、窓ハルカの新刊を買ったり、他にも色々な漫画を買った。本当は全部感想を書いて伝えられたらよかったんだけど、どうも熱中症になってしまったようで身体が重たかった。炭水化物が足りていないのか頭がうまく回らなかった。近くのショッピングモールにご飯を食べに行ったら敷地内に子供と犬しかいないのでびっくりした。屋内になぜか大きな噴水があり、そこで子供たちが派手に暴れまわって遊んでいた。その横で犬が噴水のなかにおしっこをしていた。どこもかしこも、まるで外国の街並みのような風景だった。ラーメン屋に入ったらラーメンのような何かが出てきた。美味しくなかった。隣の外国人は半分くらい食べてさっさと外に出てしまった。僕も同じようにした。

 コミティア会場に戻った僕は、まずおかだきりんの短編集を読んだ。顔のいい女(虚構)と地味で華のない生活(現実)をバランスよくどうやって漫画に落とし込むかが大事なんだなという気づきがあった。次に清宮涼の新刊を読んだ。絵が可愛かった。エロ漫画はエロくない漫画以上に読者の感情を喚起させる必要性があって、絵が可愛いだけではそのハードルを超えることはできないのだなと感じた。その後にナクヤムパンリエッタの新刊を読んだ。台湾に行くお話だった。新刊を買ったあとに自分がナクヤムパンリエッタのアンチだったことに気づいて悲しかった。新刊は文庫サイズなのでこれなら持ち運びしやすいな、と思うことにした。最後に窓ハルカの新刊を読んだ。完全に天才だった。読んでいて3千回くらいは笑ったと思う。本当は3回くらいだったかもしれない。それじゃ少なすぎるから、たぶん10回くらいは笑っていたんだと思う。

 帰り際、喫煙所の近くに笹みたいな草が生えていたのでありがたくいただくことにした。美味しかった。きっと来年もまた来よう、と思った。COMIC ZINが僕たちを待っている。

おわり。