いとぶろ

いとうくんの楽しい毎日

夢川ゆい、17歳、いつも夢見てた、駅前だけがやたら賑やかなどこまで自転車で走ってもゲオにしか古本が置いていない文化のないこの街を抜け出す夢

僕だけが文学だと信じていたあの頃に。キャラクターの皮を被ってこんなもの青春ですらないと嘆く今の僕から。
いつだって追うものは追われるものに勝るのだ。
お前はまだこの言葉を知らない。僕はお前の知らない言葉や思想や青春や愛や世界や哲学や煌めきや祈りを携えてお前を追う。永遠に僕は勝ちつづける。ああ全てが人並みにうまくいきますようにと祈りつづける。お前も祈りつづける。好きな作家のイベントいきますって仕事抜けてきたよ。やった〜。愛。真っ白と黒のゲルニカにたくさん色を塗れたら。たくさん色を見たいから。いつだって僕は怖いよ。本当は行きたくなんかないところに今日も僕は行く。僕を探してる。

僕たちは謎解きが終われば本を閉じてしまう無責任な傍観者です

青春青春青春青春青春青春。『密閉教室』読。毒毒毒。新本格。反推理=青春。

早朝の教室で、高校生中町圭介は死んでいた。コピーの遺書が残り、窓もドアも閉ざしてある。しかも異様なことに四十八組あったはずの机と椅子が、すべて消えていた。級友工藤順也がその死の謎に迫るとき次々現れた驚愕すべき真相とは?精緻な構成に支えられた本格推理の力作。 

 魅力的な謎です。青臭くこちらが赤面してしまいそうな語り口も、いつの間にか身体に馴染み、僕たちは刺々しい高校生たちとめくるめく推理の数々に夢中になってしまう。

それは間違いようのない青春青春青春青春青春青春。では、青春とはなにか?青春小説、とは。

それは僕たちへの絶対的なノウだ。NO。ノー、脳ヒューチャー。青春とは、僕たち青春に絶対的なノウを突きつける圧倒的な概念にほかならない。無邪気で、無垢で透明でキラキラしていて一途で間違いなくて永遠なものに突きつけるノウ。多くの人が勘違いしているようだけど、NOがなければ、それは青春小説にはならない。青春にならない。どれだけ、無邪気で、無垢で透明でキラキラしていて一途で間違いなくて永遠なものを寄せ集めても、それはただのそういうものだよ……。適当な小説に「青春」とかつけないように。ありがとう法月綸太郎

密閉教室 (講談社文庫)

密閉教室 (講談社文庫)

 

 

ここに書かれなかった言葉へ

感想。『東京飄然』たしか前にも町田康のなんてことないかと思われた小説にとても大事なものがあってびっくりした経験があったような気がします。題名出てこないけど……。いとうくんは今回も、東京でどっか面白そうなところないか町田康さんに教えてもらおうかなくらいの軽い気持ちで本書を手にとった。ら、あっさりとびっくりしてしまった。小説のなかで、主人公は飄然としようとして、それは(たぶん)失敗してしまう。でも、小説のなかでは飄然とできないけど、とても大事なことをなんてこたなく、さらっと書くんは結構飄然としてるんでないの?僕たちが普段暮らす、飄然とできないこの世界が、突然ガラッと変わってしまうような、そういう体験はおそらくフィクションでしか味わえない。たぶん。『りびんぐゲーム』ラブコメを摂取し続けないと死ぬ病気にかかっています。少し前までは、マンガワンで『めぞん一刻』を一日一話読んでいたのでなんとかなっていたのですが、その『めぞん一刻』をついに全話読んでしまったので大変でした。ちなみにいとうくんは『めぞん一刻』では八神さんが一番スキです。『りびんぐゲーム』では時子さんが一番スキです。そういうことです。(いとうくんが感動したのは、『りびんぐゲーム』で描かれる東京がもはや遥か昔の、おとぎ話のような新鮮さすらある東京であることです。知っている駅、知っている街、そこで暮らすちょっぴりどこか僕たちとズレた人々)いとうくんがラブコメに求めるものは、僕たちが知っているんだけど、でも、なんだか、どこか違う景色。学校。知ってる。でもラブコメで描かれる学校は僕たちが知っているものと、なにか少し違っているみたいだ。アパート。知ってる。でも、ラブコメで描かれるアパートは僕たちが知っているものと、なにか少し違っているみたいだ。時代の移り変わりによる東京のファンタジィ化は、僕たちにさらに違った景色を見せてくれる。たぶん。(あともう一つ、ラブコメには『一体どのヒロインが主人公と結ばれる(=勝つ)のか?』という、バトル漫画のような面白さがあって、と思ったけど『めぞん一刻』にも『りびんぐゲーム』にもそういう要素はあんまりないですね。)『』tyosin好き〜。tyosinはなんか、一人になったら落ちてるところが好きです。いとうくんもその気持ち、わかるよ。ほんとだよ。通勤のときに聴いてるよ。たぶん。『人には言えない習慣、罪深い愉しみ』自著の書評の書評のなかで理想の書評について語る高橋源一郎。いとうくんもまれにその「理想」の書評を目指してみたりするので、僕たちははやく友達になるべきだと思う。見てたら連絡ください。頼む。

ついにいとうくんのなかで時代が動き、「ここではないどこか」から「今、ここ」へと意識が改変。暑すぎて近所をぶらぶらするだけの週末が案外楽しくてビビります。遠出しないので家にいる時間が長くなって本読んだり家事したりして心のゆとりも生まれます。しかし、それでも、まだ、ゼロ年代後半にたどり着いただけ。とてもじゃないが時代に追いつけない。いつまで経っても後ろをよろよろ走るだけの弱小ランナーだ。悲しいことに、23にまでなって、まだそれが僕の現状らしい。次はどこに向かって走ればいい?というか、まだはしなくちゃだめか?僕はもうクタクタだよ……。家で飲むコーラが一番うまい。

新潮 2018年 09 月号

新潮 2018年 09 月号

 

 

犬。

感想。『フリースタイルダンジョン』試合を小出しにするの嫌いです。『小説の設計図』小説というものがそもそも本質が嘘である以上、そこに疑いの眼差しを向け続けるのはただしい、と思います。たぶん。いとうくんは低学歴なので本書のないようの三割くらいしか理解できませんでしたので、あまり偉そうなことは言えないのですが……(しかし、読解力のなさを低学歴のせいにする行為はとても卑怯ですよね。死ねばいいのに)中原昌也の章もかなり勉強になりました。「点滅……」という小説をここまでちゃんと(ちゃんと、というのは間違いですが)読んだだけで偉いです。書かれ、すぐに打ち消されていく言葉たち。しかし、それでもなお、中原昌也について語っている、という行為に生じてしまう胡散臭さを払拭することはできないのですね。いとうくんも昔、中原昌也の小説の感想を書いたことがありますが、思い出したくもないです。どいつもこいつもくそだよ。『ひとりのテロリズム』ミンチャンベイビー好き〜。ミンちゃんはなんか、みんな寄ってこないで、けど寂しいよ〜って感じがいいです。いとうくんはミンちゃんのそういう気持ち、わかるよ。ほんとだよ。さて、夏休みですね。いとうくんは有給が10日しかもらえてないので全然休めませんが。夏コミですね。いとうくんは口座の残高が二万円しかないので行きませんが。そして、なにより、夏ですね。いとうくんは、いとうくんは?いとうくんははやく永遠に犬になりたいです。どこまでも続く、犬、犬’、犬’’、犬’’’、犬’’’’、犬’’’’’、犬’’’’’’、犬’’’’’’’、犬’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’、犬’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’…………………………。

わんわん。


Minchanbaby "これが本当の"

僕は青春ゾンビ、僕は恋愛幽霊

感想。『プリティーリズム・オーロラドリーム20話から51話くらいまで』http://ito-67890.hatenablog.com/entry/2018/08/05/091727ついでに云っておくと、いとうくんはプリティーシリーズにおける大人たちがすごい好きです。僕も、きちんと悩んだり、どうしようもなく立ち止まったり、一生懸命応援したり、なにかを大事にしたり、止まっていた時間が進み始めたり、そういう大人になれるかな?10年後の僕らはどんな大人になってるんだろう?僕らは未来でどんな毎日を送ってるのかな?泣いたり笑ったり怒ったり、忙しいといいな。『キラッとプリ☆チャン第18話 サマーなスペシャルやってみた!』僕たちには僕たちの戦い方ってやつがあるんだな。学んだ。回を重ねるごとにえもちゃんの可愛さが増していく。それはそれとしてそろそろメルティックスターの勝つところが見たいなぁ。『世界音痴』さっき読みました。面白かったです。いとうくんもエッセイ本を出したい。

あっという間の一週間でした。オーロラの夢は終わり、僕たちの未来はすぐそこまで――。来週はついに『枯木灘』を読もうと思います。


Jin Dogg - the Break (Nunchaku IchibuFubuku cover) [Official Music Video]

世界が煌めいていると感じたのなら、それは君の心が煌めいているからだよ

プリズムジャンプは心の飛躍。僕たちはそれぞれ心を持っていて、でも、それはみんな、違った形をしていて、だから、当たり前だけど心を飛躍させる方法は一つじゃない。それぞれのプリズムの輝きを胸に、少女は華やぐ! 輝くスターを瞳に写し…… 少女は舞う! 弾ける夢を胸に掲げ…… 少女は奏でる! 無限の未来を追い掛けて……そして、なりたい自分にプリズムジャンプ。

それはオーロラのごとき輝きを放つ、夢。

さて、では、現実、果たして、僕たちはなりたい自分にプリズムジャンプできているだろうか?

僕のことを少し話しておこう。僕も昔は、といっても12歳か、13歳のころの話だけど、プリズムスタァの候補生として教室に通っていたことがある。経緯は単純で、その頃期待の新人ユニットとしてデビューしたCallingsのショウさんのプリズムジャンプに心奪われたからだ。プリズムショーの練習は楽しかった。かっこいい曲にあわせて身体を動かすのはなんともいえない快感だったし、スケートリングを綺麗に滑れたときに全身で感じる風は何ものにも代えがたい体験だった。まだプリズムジャンプこそ飛べないものの、僕に才能を感じ、応援してくれる人も、少なからず、いた。でも、それも長くは続かなかった。いつまで経っても、僕には心を輝かせるということがどういうことなのかわからなかったのだ。僕はそこで挫折してしまった。プリズムショーを観ていると、たしかにワクワクした。心が輝いている感じが、した。でも、いざ、自分で、となると、わからなくなる。たしかに、ショーをやるのは楽しい。けど、何度やっても、僕はプリズムジャンプを飛ぶことはできなかった。そうして、いつの間にか、僕はプリズムショーを見ることも少なくなっていた。

だから、春音あいらのデビューは、衝撃だった。なにせ、それまでプリズムショーのこともよくわからなかった少女が、いきなりプリズムジャンプを飛んだのだ。僕にできなかったことを、いともたやすく……。それから、天宮りずむ、高峰みおん、せれのん、と、新しいプリズムスタァが登場するたびに、僕はまた、少しずつプリズムショーの世界から目を離すことができなくなっていた。一体、僕と、彼女たちスタァと、何が違ったのか?目の前で光り輝くプリズムの輝きに、僕は興奮し、そして、苦悩した。

そんななか、プリズムクイーンカップを観戦しに行ったのは、本当にただの気まぐれだった。ウィンタースノーカップで天宮りずむを破って優勝した久里須かなめのプリズムショーに、どこか自分と似た匂いを感じて、久しぶりに生でプリズムショーを観てみたくなったのだ。

さて、プリズムクイーンカップで一体何が起こったのかを、いまさらここで改めて語る必要もないだろう。結論だけいうと、僕はプリズムジャンプを飛んだ。飛べた。オーロラライジングを飛んだとき、僕は僕の胸に確かにプリズムの輝きを感じた。あったんだ、僕の夢は、ちゃんと、ここに。

プリズムジャンプは心の飛躍。

それから、年甲斐もなく僕はもう一度、プリズムショーの教室に通い始めるようになった。流石に昔のように身体は動かないし、まだプリズムジャンプは飛べないが、でも、きっと大丈夫だ。なぜなら、僕はあの日見たのだ。オーロラのごとき輝きを放つ夢の形を。見てしまったのなら、信じるしかないじゃないか。それが、何者でもない僕たちが、自分の世界を煌めかせるための、たったひとつのやり方なのだから。

つづく。

タイトルなし

感想。腸炎にかかって一週間ほとんどトイレにこもっていました。痛かったよ……。熱も出てしんどかった……。もう生魚は食べません。イクラも焼いて食べます。ファックだぜ、毒をばら撒いて平然な顔をしている悪徳スーパー西友。顔は覚えたからな。ここから僕のテロルは始まる。『まだ人間じゃない』お腹が痛くなる前に読んだような気がします。あんまり覚えてません。かなり面白い話があった気がするんですけど、どれだっけ……。うーんと、「干渉する者」と「小さな町」だったような気がします。いとうくんも、例えば何かパソコンでファイルを開いて、よかった、完成している、と安心して閉じるのですが、すぐに、確認した際になにか誤った操作をしてしまったかもしれないと怖くなってもう一度ファイルを開いて確認して、それがまた……というようなことがよくあるので、「干渉する者」はとても他人事とは思えませんね。『あの人の胃には僕が足りない』キャラクターのデザインがなんだかとってもノスタルジックですね。いいんでわないでしょうか。今の僕に足りていない気持ちがあった気がするよ。『天国大魔境』いとうくんは、石黒正数は例えば『ネムルバカ』と『外天楼』だったら断然『ネムルバカ』のほうが好きなタイプの人間なので、『天国大魔境』よりも断然『それでも町は廻っている』のほうが好きなのですが、それでももちろん面白くないわけはなく、はやく2巻が発売されないか、もう3年くらいは待っている気分でいます。『ニッケルオデオン【青】』読んだか読んでないかわからなくて読んでみたら読んでてびっくりしました。なんだか最近そういうことが多いです。引っ越して本棚の本を適当に詰めたのでどこに何があるのかイマイチ把握できていないことが問題な気がします。『零落』いとうくんは……いとうくんは、こういう話を昔、どこかで読んだことがあるような気がするよ。21歳の僕はこういうお話が大好きだったよね。でも、この本が発売されたとき、僕は22歳。残念だ。でも大丈夫。本は、時代を超えるよ。『プリティーリズム・オーロラドリーム1話〜19話くらいまで』にわかなのでやっとプリティーリズム・オーロラドリームを観始めました。あいらちゃんの表情がコロコロ変わるのが可愛くて好きです。いとうくんはあんまりみおんちゃんの枠のキャラは好きにならない傾向にあるんですが、みおんちゃんは好きになっててびっくりしました。プリティーシリーズのはじめからプリズムショーは心の飛躍、という言葉が言われていて感動しました。いとうくんはこの、キャラの心によってプリズムショーを素晴らしいものにするという論理に物語の骨格を感じていてそういうお話をいつかしようと思っていたのですが、ちょっと気持ち悪いのでやめたことがあります。『キラッとプリ☆チャン 第17話「笑顔でさよならしてみた!」』いとうくんはどのチームに入ればいい?僕は迷子のまま一人立ち尽くす愛おしかった世界の全てはメドゥーサに魅入られ永久に化石へとそれでも消えたくない言葉が声がすぐそばで生まれ続けるよ歌いたい届けたい固い胸のから解けそうだよ臆病なままなのになぜ体中で暴れるあがく僕がいるかすかな音小さなメロディーそうかこれはこれは光